サタンからの誘い Vol.198

真実を告げる書

聖書に登場するサタンは、この世界の悪魔崇拝の元を作った存在です。
それならサタンは地球史上最悪の存在だと思うかもしれませんが、サタンという存在自体は宇宙文明で生きている存在であり、その心に悪はありません。

これは「地球人は科学的に創造された」を読めば理解できると思います。

そこにはラエル氏が実際にサタンに会ったときの出来事が書いてあり、サタンがこの地球の人間についてどう考えているのかがわかります。

もちろんこれはたった一つの書籍からの情報だけなのですが、私は全くの作り話とも思えないため、一つの可能性として参考にしています。
ですのでこのことを信じるか信じないかはみなさんの自由です。

サタンからの提案

「サタン」とは恐らく一人の人物ではなく、同じ思想を持った一つの組織や人の集まりだと思います。
つまり宇宙文明の中でもいろいろな思想があるということです。
この世界でも右と左に考えが分かれているのと似たようなものですね。

「地球人は科学的に創造された」の中でラエル氏は、私たち人間を創造したという創造主の惑星の人物に会ったときのことを書いていますが、実はそのときにラエル氏はサタンにも会っていました。

この人物はサタンと書かれていますが、「サタン」とはヘブライ語で「敵対者」「妨げる者」「誹謗する者」「訴える者」という意味があります。
つまりこの人物の立場や役割を名前にしたものであって、本当の個人の名前ではないと思います。
この世界でいえば「検事」や「弁護士」といった役割を表しているような感じです。

サタンについてはこれまでも何度か書いてきました。

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ここからは、「地球人は科学的に創造された」を引用しながらサタンについて書いていきます。

ラエル氏が創造主の一人の人物との会話が終わったあと、宇宙船の中の別の部屋に案内されました。
そこにいたのがサタンです。
ラエル氏は案内された部屋でサタンと話をしました。
このときはまだラエル氏は目の前の人物がサタンだとは知らされていません。

私はあなたに、私たちエロヒムの中には、人類の将来について、ただ一つの意見しかないというわけではないことを、伝えておきたいです。
(「地球人は科学的に創造された」p270より)

「エロヒム」とはヘブライ語で「天空から来た人々」という意味です。
つまり地球以外の宇宙の人々のことですね。

ヤーウェは人類を善良だと考え、人類が進歩するのに任せたいと考えています。もしも彼らが善良でないとすれば、いずれ人類は自己破滅するだろうと考えているのです。
(「地球人は科学的に創造された」p270より)

「ヤーウェ」とは、「地球人は科学的に創造された」の中で聖書の「神」や「主」の部分を「ヤーウェ」と書いて引用していることから、聖書の神のヤハウェと同じ意味です。
つまり地球の人類を自然に任せて見守っている宇宙文明の人々のことです。

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それに対する派閥が「サタン」(敵対者)なのだと思います。

私と私を支持する多数の人たちは、人類は悪だと考え、人類が自己破滅する時期を早めたいと思っています。
私たちはあなたに提案します。私たちを助け、この地球の最後の大異変を早め、失敗の実験の結果として生まれた生命を破壊し、宇宙の浄化に務めようではありませんか。あなたが、ヤーウェから与えられた使命を果たし続けようとするなら、あなたは大変、貧しいままでしょう。あなたは皆に馬鹿にされ、苦しめられ、恐らくは投獄され、あるいはあなたの兄弟たる人間たちに殺されるかもしれません。
(「地球人は科学的に創造された」p270より)

サタンはできればすぐにでも人類が滅亡してほしいと考えていますが、ノアの大洪水の後の契約によって人類に宇宙が介入して滅ぼすことはできないのだと私は思っています。
そのため自然の法則の中で滅亡する時期を早めたいのです。
それが「宇宙の浄化」のためだと考えています。

サタンはこう続けます。

 もしもあなたが、私たちの計画に従って、人間たちの中にある人種的偏見を助長し、人種・民族間の世界戦争を勃発させることを手伝うならば、あなたはすぐにも、強大な権力と財産を手に入れるでしょう。
(「地球人は科学的に創造された」p270より)

人間どうしが戦争で滅亡するのは宇宙から見れば人類の自然の過程になりますが、その戦争を起こす計画ならば、まさに悪魔の計画ともいえます。

もしもここでラエル氏がサタンの提案を受け入れれば、すぐにこの世界の中での権力者(支配者層)になれました。
どういう仕組みかはわかりませんが、サタンにはこの地球での権力と財産を自由に操ることができる力があるのです。
それがヤハウェからサタンに与えられている役割ですから。

もしかしたら単純なことで、サタンやその系列の人が現在の人間の支配者たちと直接やりとりしているだけなのかもしれません。

続けてサタンは、ラエル氏に世界戦争を勃発させる具体的な方法を伝えます。

あなたの役目は、これから私が述べることを書き留め、本にして出版することです。それによってあなたは、アラブ民族、黄色人種、そして黒人を抹殺することを要求する、様々な精神的または政治的運動を組織することができます。これらの人種・民族は、白人が発明した探査と利用の技術で利益を得ていながら、白人が必要とし、白人がそれを享受する権利のある富と天然資源を、独り占めしているのだと主張すればよいのです。
(「地球人は科学的に創造された」p270~271より)

やっぱり宇宙文明の人々は、人間に本を書かせてその思いを広めることが多いと思います。
サタンももちろん宇宙文明の存在ですから。

この主張の内容が事実かどうかは関係なく、人類の中で世界戦争を起こさせるための一番近道になる手段としてサタンは提案しているのです。
人類をずっと見てきたサタンですから、どうすれば人間たちが戦争を起こすかもよくわかっているのだと思います。

 こうして、世界戦争が起こるや否や、あなたと、あなたを手伝った人たちだけが救出されます。私たちは、あなたがたを私たちの安全な宇宙船の中に移し、そして地上のすべてのものが破壊された後に、あなたがたを地球へ戻して、あなたがたが思うように支配する新しい文明を創り上げるための援助をします。
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

世界戦争が始まったらラエル氏たちを宇宙船の中に移すなんて、現実には信じられないようなことですが、実際に世界戦争が起こっていない現在は真偽は決してわかりません。

ただ、その移動方法については、「アミ 小さな宇宙人」で人間が宇宙船に移動する場面がたくさんあるので、人が吸い上げられるように移動するのは私は何となく普通の事に感じています。

サタンの望むことをした後にはその見返りもきちんと用意してくれます。

あなたが地球へ戻れば、とりあえずあなたの望む金額を、それが10億でも、50億でも、100億でも、あなたを援助するために設立されたスイスの財団に払い込みましょう。あなたがその金額を決めるのです。必要とあれば、いつでも払い込みます。
 そして、それがすべてではありません。もしもあなたが私たちを手伝えば、あなたとあなたの選んだ人たちには、永遠の生命が与えられるのです。
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

この場合の「永遠の生命」とは、聖書での永遠の命とは別のもののような気がします。

 私たちがあなたに望む唯一のことは、人類が現在の恐ろしい文明を破壊するように、仕向けることです。そのためには、あなたが異星人に出会い、異星人はあなたに、異星人による地球への侵略を通告したと、人々に伝えなければなりません。
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

嘘か本当かわからないような地球を侵略しようと企む異星人の噂はありますが、それは恐らく全てこのサタンからの指示が元であることも考えられます。
つまり、地球を侵略しようとする宇宙人がいるという噂はほとんどが作り話で現実には存在しないのです。

といっても、それは宇宙文明に実在する「サタン」からの指示であるため、単なる人間の作り話ではないのです。
そのために、実際に軍事として宇宙と戦う準備を始めるほど、何か具体性のある侵略の情報も中にはあるかもしれません。

私はあなたに、私たちの存在の証明となるものを与えましょう。そうすれば、 誰ひとりとして、あなたの言葉を疑う人はいなくなるでしょう。
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

地球を侵略しようとする異星人の存在の証明となるものとは、きっと誰もが信じてしまうようなものです。
実際にサタンは異星人ですから、それはある意味で本物です。

チャネリングなどでサタンの遣いなどからこのようなメッセージを受け取る人もいるかもしれません。
その場合は実際にチャネリングでコンタクトを取っているため、チャネリングしている本人もその周りの人も心から信じてしまうと思います。
このようなことがこの世界ではすでに存在しているとも考えられます。

地球外生命体が地球を侵略してくるなんてまさにオカルト的で信じる人は少ない気もしますが、他に考えられないくらいの物質的な証拠があれば信ぴょう性は高くなり、サタンの望む通りの世界に近づく可能性もあります。

一方で科学が進歩した現代でも創造主の存在を証明する物質的な証拠は何もないため、ますます信じる根拠は心だけという状態になるのだと思います。

こうして人類は、宇宙に対する防衛のためにさらに軍備を強化するでしょう。そしてそれは、 ヤーウェが人類の互いに殺し合うのを止めさせようと人類に近づくことを不可能にし、核兵器の貯蔵量をさらに増やし、地球自滅への攻撃性を一層高めることになります。
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

これが実現してしまえば恐らくこの地球にはとてつもない破壊兵器が作られてしまいますが、もしかするとすでに存在している可能性は十分あります。

よく考えなさい。一方では、あなたはどう見ても成功の見込みのない大義のために、行動することを求められています。遅かれ早かれ、人類は地球上のすべてのものを破壊するでしょう。あなたには、兄弟たちを説得するための何の証も、何の財政的な援助も与えられていません。そしてあなたは、人々の嘲笑に遭い、法律上または刑事上の事件にまで巻き込まれ、ついには、刑務所へ投獄されることにもなりかねないのです。その上あなたが、神は存在しないと言ったばかりに、あなたを暗殺しようとする狂信者も現れるでしょう。
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

旧約聖書の中での預言者は創造主から「祝福」されて富を与えられていましたが、現在の世界ではこの役目を引き受けても何も物質的なものは与えられないようです。

それどころか投獄されたり暗殺される恐れすらあります。
まるでイエスのような役割に見えますが、現代は当時よりかなり平和な環境ではあると思います。

それに対して、私の提案を受け入れたならば、あなたは即座に富を得て尊敬される人となり、そしてそれは、もうあらゆる面で始まっている過程を早めることでしかないのです。 さあ、どう決心しますか。答える前に、しばらく時間が必要ですか?」
(「地球人は科学的に創造された」p271より)

このようにサタンから誘われた人はもしかしたら地球には何人もいるのかもしれません。
そしてこの誘いに乗って富と権力を手にした人がいるかもしれません。
なぜなら、今の世界がこのサタンの望む世界に近づいているからです。
しかしこのサタンからの誘いに乗った人は決して本当のことを公に言うことはできないのだと思います。
ただ、このことをほのめかすことは許されているか強制されている可能性はあります。

このサタンの申し出にラエル氏はこう答えました。

「私は、人類が自己破滅するとは決して思いません。たとえ10分の9の確率でそれが起きるとしても、たとえ1000分の1の確率でしか破滅から逃れられないにしても、人類は試されるに値すると思います。私は、人類が手遅れにならないうちに、それに気づくと信じたいです。たとえ手遅れであったとしても、ヤーウェが私に言ったように、平和と非暴力のために戦った人は最後の大異変から救われ、再び地球に入植して、新しい兄弟愛に満ちた世界を創るように務めることができるでしょう。
したがって、あなたの提案には何ら有利な点がありません。
(「地球人は科学的に創造された」p272より)

人類は今、どちらかといえば自滅への道を歩んでいますが、今自滅していない人類にはまだ進歩する希望も残っています。
ラエル氏は続けて言いました。

その上、あなたの計画では、暴力を爆発させた人が助けられることになり、その後に再び生まれる文明は、その設立者の性格を反映したものとなる可能性が強く、したがってその社会は、必然的に、社会的に、そして遺伝的に、暴力的な性格を帯びることが避けられないのではないでしょうか。
 次に、異星人が地球に侵略して来ると言って人類を恐怖に陥れることは、結局、地球における恐怖、ひいては攻撃的な性格を助長するだけです。したがって、こうした干渉の前に、例えば1000分の1の確率で破滅を防ぐことができたとすると、干渉の後では、その半分の確率になってしまうでしょう。
 人間の暴力を減少させる最も大きな要素は、宇宙に向けて、無限に向けて心を開くことです。もしもすべての人間が、希望と友愛の心を持って空を見つめるならば、人々は互いに、より親近感を抱き、殺し合うようなことは考えなくなるに違いありません。
(「地球人は科学的に創造された」p272より)

つまり、このサタンの計画ではたとえ地球の破滅後に新しい世界を作ったとしても、それは宇宙文明の仲間入りをした文明にはならないといえます。

ラエル氏はサタンの申し出をきっぱりと断り、こう言いました。

ヤーウェが私に託した使命については、私は、エロヒムを迎えたいと思う人たちの共同の努力によって成されることが、より望ましいと思います。これこそ私たちが、創造者たちに対してできる最も美しい愛の証だと思います」
(「地球人は科学的に創造された」p273より)

そしてサタンがラエル氏に聞きます。

「あなたは私の提案を拒むのですか?」と私の相手が聞きました。
「その通りです。いま、私があなたに説明した理由で、そして私自身が、基本的に暴力に反対であるという理由によって拒否します」
「あなたは拒否したことを、あとで後悔しませんか? 少し考えて、それから返事をしたいとは思いませんか?」と彼は言いました。
「どんなことがあろうと、私は意見を変えようとは思いません。たとえ私の生命が危険に曝されようとも、愛と友愛が人間を支配し、人々がその創造者たちを迎えるために闘い続けるほうを選びます」
(「地球人は科学的に創造された」p273より)

これがラエル氏のサタンからの誘いに対する答えでした。

人類は期待されている

この返事をしたあと、ラエル氏は人類にとって重要な別の人物に会いました。

この時、私たちがいた部屋の入口の扉が開いて、ヤーウェが現れました。彼はもうひとりのエロハを伴なっていました。ヤーウェは私に言いました。
「先ほどの提案に対して、あなたがあのような対応をしてくれて、私はとても嬉しいです。私はあなたがそう言うと確信していましたが、今しがた、あなたを試みた私たちの兄弟であるサタンは、人類が統一され、貨幣と武器が無くなるまで、人類に何らかの前向きな姿勢が生じるとは信じられないのです。
こちらは、あなたの行動に大変満足している、私のもうひとりの仲間、ルシファーです。私も初めは、私たちが介入するべきでなく、暴力性の解決という最後の試練に、人間自身の力で立ち向かわせるべきだとは考えていなかったのです。しかしルシファーは、最初から人間を信じていました」
(「地球人は科学的に創造された」p273より)

イエスが悪魔に試されたときも、同じように創造主たちは見ていたのでしょう。

ルシファーは人間のことを、自分たちの力だけで進歩できると始めから信じていた人物です。
だから人間に教えることを禁止されていた科学を教えてしまったのですからね。

それに対してサタンは今でも、現在の地球の世界に生きる人間たちは、貨幣と武器が無くなるまでは良い方向に向かうことはできないと考えていると思います。
これは今のこの世界を見ればその通りだといえるかもしれません。
逆に考えると、貨幣と武器がなくなれば世界はようやく良い方向に向かうことができるのです。

この時、サタンは私に言いました。彼は、地球に私のような人間が12人以上もいるとは考えていなかったのだと。彼の顔はとても慈愛に満ちていて、次のように付け加えました。例外的な人間が稀にしかいなかったので、人間が存在するに値するとは考えなかったのだと。
(「地球人は科学的に創造された」p273より)

もちろん現在の世界の中にも人類が進歩するために前向きな人はいますが、世界全体から見ればまだまだ少数です。
ただ12人よりは多いと思いますが。
このことがサタンが人類が滅亡してほしいと望んでいる理由です。

人類の進歩について知る人が増えれば、そのために意識が変わる人はたくさんいると思います。
ただ知らないだけなのです。
しかし、ただ知らないだけの人をイエスは「罪人」と言いました。
この場合の罪とは、宇宙全体と人類の進歩に対するものだと思います。
この世界は現在はエゴが中心の世界のため、人類の進歩に向かうものは悪いイメージで、反対にエゴのためのものが正しいとされている場合が多くあります。
全ての価値観が人間中心だからです。

現代のこの世界で情報を手に入れることはそれほど難しいことではなくなり、あふれる情報の中から人類の進歩に繋がる情報を見つけることもできます。
そのような情報を見つけて気になってもっと知ろうとするか、無視するかだけです。
一人一人がどう生きるかは自由ですから。

自由ではありますが、その結果人類がどうなるかは大きく変わります。
それが人類全体の自然の流れによる結果になります。
だからこそ、宇宙全体への責任としてサタンは人類が必要ないと考えているのです。

このサタンの予想を良い意味で裏切ることができるかどうかは、今生きている私たち一人一人の心にかかっているのだと思います。

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