この世界ではなぜ人々の分断が起きているのか Vol.189

世の中について

最近は世界で大きな変化が起こるという噂が多くなってきていて、いつ何が起こってもおかしくないという雰囲気もあります。

実際に何かが起これば、信じていた人々の間ではついにこの時が来た!と大歓声が上がると思いますが、一方で信じなかった人々に対して馬鹿にする人もいるでしょう。

または反対に、噂されていた日や月に何も起こらなければ、やっぱりただのデマだったじゃないかと呆れられるかもしれません。

しかしまだ起こるか起こらないかわからない今はどちらの可能性もあります。

ただ、もしも本当に大きな変化が起きてこの世界が大きく変わり始めたとしても、一人一人の意識が今のままでは、最終的な目標である平和の世界は永遠に訪れないかもしれません。

2極化する人々

今この世界はまさに2極化しているといえます。

どう2極化しているかというと、一つはこの世界で一般的に起きているといわれる出来事を信じている人と全く信じていない人です。
今起きていると言われる出来事を信じる人とは、一つはテレビや新聞の報道を信じている人です。

それに対し、そういった大手メディアを信じない人は、ネットなどで自分なりに調べ、その裏に隠れた出来事などがあると考えている人が多いと思います。

例えば新型ウイルスの報道やワクチンについての話題では、ウイルスの存在を信じている人にとっては、この世界はパンデミックに陥っていて医療崩壊寸前の大変な世界です。
だからマスクは必須だし、一刻も早くワクチンを接種したいという人はたくさんいます。
これは一般的な報道に沿った大多数を占める常識的な考えです。

一方で、ウイルスの存在はまだ誰も証明できていないため、このパンデミック騒動は全て茶番で、その目的はワクチンを接種させて大衆を管理するためやNWOの策略だという意見もあります。
こちらは現時点では陰謀論的な考えといわれています。
もしもワクチンがNWO側の目的ならば、NWO側はこの考えは排除したいと思うでしょう。

また、ウイルスの騒ぎは全て軍事作戦を隠すための煙幕だともいわれ、それを信じる人と信じない人や、Qの存在や作戦を信じている人とQ自体を全く信じない人がいます。
その中でもQは信じていても細かい噂などは鵜呑みにしない人もいます。

とにかく今は、人々が大きく分断されているような感じがします。
これは新しい世界に変わる前には起こり得ることなのかもしれません。
それが誰かによる意図的な分断なのか、人々から自然に起こる分断なのかはわかりません。

ですが、世界で起こることは全て、その時点で起こるべきだから起こることなのだと思います。
人間の体に異物が入れば免疫が働いて排除しようとするのと同じことです。

信じていることは人によって違う

今、世界で起きている様々なことは、人によって捉え方が異なったりするため、何が真実で何が嘘かというはっきりとした区別は実はできないと思います。

例えばワクチンは有害だと信じている人にとっては、副反応の事象の報告や実際に自分や家族が副反応を体験したことでそう思うようになった人もいますし、別の人は副反応が起こるのは仕方ないことで、それでもワクチン接種によって抗体ができるため信頼も得られると考える人もいるでしょう。

この場合、どちらも本人が見たり経験した事を元にそれを信じているため、誰かが別の意見に誘導しようと説得しても難しいと思います。

交通事故のニュースを見て心配だから車は運転しない方がいいと言われても、事故が起こる可能性は否定できないけど車は便利だから運転はやめられないのと同じことです。
何が言いたいかというと、個人が心から信じていることや決めたことを誰かが説得したからといって簡単に変えることは難しいということです。

もちろん説得する人は相手の幸せを考えて言っていると思います。
しかし、相手を否定するような言い方になってしまうとどうしても人は拒否反応を起こしたりして分断を起こす恐れが高いです。

では相手が不幸になるのがわかっているのに放っておくのがいいのかという意見もあるでしょう。
もしも本当にその人のことが心配で説得したいことがあるのなら、相手の意見を頭から否定せず、まずはその人が本当に望んでいることを知ることが大事なことだと思います。

例えばワクチンを接種したいというある人は、感染を恐れていたり、誰かに感染させたくないと考えているからだとします。
一般的な常識のある人で、さらに社会全体の幸せを考えている人です。
そのような人にワクチンの副反応の恐ろしさをいくら伝えてもあまり気にしないかもしれません。
副反応はワクチンにはつきものだし、必ず起こるとはいえないと考えていると思うからです。

その上ワクチンは殺人兵器だとかマイクロチップが入っているとか遺伝子に影響があると言ったとしても、テレビなどでは一切言わないため決して信じないでしょう。

しかし、ワクチンは重症化を防ぐといわれるだけで感染を防ぐことはできないということを資料などを見せて丁寧に伝えてあげれば、何か感じてもらえるかもしれません。
なぜなら、この場合のワクチンを打ちたい人の望みは感染拡大を抑えたいということだからです。
その望みがワクチン接種で叶うと信じているのに、それが叶わないかもしれないと理解できたとき、努力の方向が変わるかもしれません。

違いを認め合う

上の例では何が分断を引き起こしていたのかというと、相手の思いを理解しようとする思いやりの不足です。

相手の考えが間違っていると思う場合、それはもしかすると相手の人もこちらに対して同じように思っているかもしれません。
恐らくほとんどの場合がそうでしょう。

そのときに大切なのはお互いの思いやりです。
どちらが合っていてどちらが間違っているかはわからなくても、相手への思いやりを持って話すと、それだけで分断がなくなる可能性もあります。
相手を否定せずに理解してもらえるように話すことで、お互いの意見の違いを認めながらも相手を受け入れることができるのです。

すると、相手の話す内容を否定はしないで聞けるため、冷静に考えると一部は確かに正しいと思えるかもしれないし、自分の意見の中にも正しくない部分があると気づくことがあるかもしれません。

世の中全体がこうなれば、今のような大きな分断は少なくなり、違いを認め合う多様性のある良い世界に向かっていけるのではないかと思います。

この世界を分断しているのは実は特定の出来事などではなく、人々が他の人を思いやる心があるかどうかだけなのだと思います。
他人を思いやることができると、その人の意見も素直に聞くことができるし、たとえその意見に賛同できなくても相手を尊重することはできます。

14:2ある人は、何を食べてもさしつかえないと信じているが、弱い人は野菜だけを食べる。 14:3食べる者は食べない者を軽んじてはならず、食べない者も食べる者をさばいてはならない。神は彼を受けいれて下さったのであるから。
(「ローマ人への手紙」14章2節~3節より)

この世に生きている人は誰でも自分の信じる通りに生きることができます。
誰もその自由を奪うことはできません。

ただ、どうしてもその人が危険な方に向かっているとあなたが感じるなら、素直にその気持ちを伝えてあげるだけでいいと思います。
きっとその人はその忠告を聞いた上で、自分で判断するからです。

私たち人間の大きな目的はこの地球で死なないことではなく、自分の望むことに向かって進むことです。
その望みは一人一人違うため、誰かの意見と自分の意見が違っても問題ありません。

今の世界で人間として進歩しようと生きている人々は特に、このように生きることが大事なことだと思います。

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