伝説や神話はどこから伝わったのか Vol.149

古事記

この世界にはたくさんの伝説や壁画や伝えられている文書があります。
たとえば聖書や古事記、ギリシャ神話などです。

そういった伝説などにはなぜか共通するように思えるエピソードがあります。
ただそう思えるだけで気のせいなのかもしれませんが、始めからその可能性を否定する前に自分で確認することは大切だと思います。

確認するといってもそのエピソードについて自分なりに考えるくらいしかできないのですが、今回はこのテーマについて考えてみます。

伝説の共通点

いくつかの共通する伝説として伝えられることの一つに洪水伝説があります。

洪水伝説といえば代表的なのは旧約聖書の「ノアの大洪水」ですが、他にもインド神話の「マヌの伝説」やギリシャ神話の「デウカリオーンの洪水」など、洪水伝説はたくさんあります。

これらの伝説にはただ洪水が起こるというだけではなく、洪水の前には人々の不信仰や暴虐があり、それに怒った神が人類を滅ぼすために洪水を起こすという共通点があります。

そしてどれも伝説の主人公にあたる人物は前もって洪水が起こることを警告され、方舟などで洪水から逃れています。

他にも、古事記には死んでしまったイザナミを迎えに黄泉の国へ行くイザナギの伝説がありますが、ギリシャ神話にはオルペウスの妻のエウリュディケーが毒蛇にかまれて死んでしまい、オルペウスが妻を取り戻すために冥府(死後の国)に迎えに行くという似た伝説があります。

ここまで似ているとお互いの伝説を参考に書いたのかとも考えられますが、神話が作られた年代は全く違います。

たとえば古事記は日本で8世紀頃に書かれたといわれますが、ギリシャ神話はギリシャで紀元前9~8世紀頃に伝えられたとされています。
遥か昔にこんなに離れた地域に同じことが伝わり、別の神話が作られたと考えるのは少し難しい気がします。

年代も場所も全く違うところに、なぜ同じような伝説が伝わっているのでしょう。

さらに神話の不思議なところは神々の話だということにもあります。
人間が書いた伝説なら人間の創作だと思いますが、これらの伝説にはどれも神という存在が登場します。

神話なのだから神の話なのは当たり前だと納得してしまうと、そこで考えは終わってしまいます。
なぜ人間の話とせずに神の話なのでしょうか。
その概念はどこからきたのか。
そして神話の中の神とは何なのでしょう。

人間が自然を神格化して表現したのかもしれませんが、それぞれの神話が人間が作り出したただの架空の話だとすると、なぜ年代も地域も異なる別々の話に神という存在やエピソードの共通点が多いのでしょう。

そしてなぜ同じような神話を各地の人間たちが偶然書き残したのでしょう。
自然を神格化した神話に影響されたからでしょうか。

同じ出来事を伝えている可能性

こうした疑問からもう一つ考えられるのは、全て同じことを伝えている可能性です。

離れた地域でも同じ伝説が作られるような、世界に共通する大きな一つの要因があったのかもしれないということです。
それぞれ違う人間が書き残すくらいの何か強烈な印象の出来事があったと考えられます。

そう考えると、洪水伝説は全世界を飲み込むくらいの大洪水ですから、世界中に同じように伝わったのも納得できます。

ただ黄泉の国の伝説はどういうことなのかがいまいち私はわかりません。
各地に伝わる伝説ということなら、いったい何を表現しているのか。
世界に共通する黄泉の国に関する出来事とは?

現代の人が死後の世界についての物語を書くことがあるのは、これらの伝説が元になっているとも考えられます。だとすれば元になったこの概念はどこから来たのでしょう。
人が死ぬことを悲しみ、残された人を慰めるために創作したとも考えられます。

または人間が知らないだけで実は現実にあることなのかもしれません。
もしそうなら、はじめに書いた人はどうやってその事実を見たり知ったりしたのでしょうか。
死後の世界に実際に行ったのでしょうか。
それも1人ではなく、似た伝説の数だけ何人もいるはずです。

そして、それぞれの神話が本当に同じことを伝えているとしたら、わざわざ時間や地域の違うところに伝える目的があると思うのです。

誰が伝えたのか

これらの疑問に納得できる答えを考えてみると、伝説とは全て同じ存在からのメッセージではないかと思うのです。

1人の人に伝えられたことを他の人へ伝えるというような伝聞ではなく、各伝説ごとに同じ存在から直接伝えられたメッセージの可能性が高いです。

つまり神話は人間の中から出た単なる想像の物語ではないのです。
そう考えれば離れた距離を移動するのが難しかった時代の人々が、それぞれ似た内容の伝説を書き残したとしても理解できます。

すると次はその同じ存在とは何なのかが疑問になってきます。
場所も時間も離れた人々に同じ内容を伝えた存在です。

それは時空を移動するというSF的なものではなく、時代の節目ごとにその時代の人のもとに行って直接伝えられたのではないかと思います。

これは私のただの憶測ですが、神話を伝えたのはおそらく地球の人間ではない存在でしょう。

その理由は、仮に人間どうしで時間をかけて伝えられたしても、同じ内容なのに物語のスタイルが違いすぎ、1つの同じことが人から人へ伝わったとは考えにくいからです。
物語のスタイルは全く違うのにあらすじが似ているのです。

つまり、それぞれの時代の人にあらすじだけが伝えられ、物語のスタイルは自由に表現するようにと言われたのかもしれません。
全く違う時代の違う地域の人に同じ内容を直接伝えられる一つの存在がいるとしたら、人間ではないと思います。

もう一つの理由は、神話には人間が創造される以前からの話があるためです。
人間のいない神たちだけの話です。
それは人間が想像して書くこともできますが、別の神話も神の関係などが似ているため、人間が存在する以前のことを、人間ではない存在から伝えられたのだろうと思います。

すると地球の人間ではない存在とは何なのかという疑問が出てくると思います。
宇宙人か神か。

どちらも現在の地球の人々の常識では実在するのかさえ疑われ、宗教やオカルト的な印象で現実的ではない存在だと思います。

たとえ最初の神話を書いた人間が直接ではなくインスピレーションやイメージなどの霊的なもので伝えられて書いたのだとしても、そのイメージを人間に伝えた元の存在がいると思います。

ですが人間以外で人間に神話を伝えることができる存在を考えると、どうしても人間以外の知的な存在になります。
そうでなければその時代にタイムスリップして実際に見た人間です。
しかし私はその方が有り得ないと思います。

人間以外の存在が伝えたという根拠

私がこう思うのはただの思いつきではありません。
そう思える例がいくつかあるためです。

その一つに聖書やアミや「地球人は科学的に創造された」があります。
これらの書物の共通点は、人間が書いたものではありますがその内容は地球外の存在から書くことを依頼されたことだということです。

聖書の預言者は「御霊」で感じ、アミはペドゥリートに遠隔で脳に語りかけたり、本を書く時には記憶を明確にする助けをしてくれ、「地球人は科学的に創造された」でも創造主たちは預言者たちにテレパシーで語りかけたと書いてあります。

これらは確実な証拠とは言えず、信じるか信じないかの問題になりますが、少なくとも私は信じています。

なぜならその内容が人間から出たとは思えないことが多いからです。
どんなところがかというと、人間を優先して書いていないところです。

人間から出たことなら、きっとどこか人間に有利というか利益があることを書くと思います。
しかしこれらのメッセージは人間とは価値観も違い、この世界で生きる人間にとってはどちらかといえば戒めととれることばかり書いてあります。

そしてそのようなメッセージは最終的に伝えていることが共通しているのです。
それはこの人間の世界はいつか終わり、新しい世界が始まるということです。
さらにその前には最後の審判などの裁きが行われることなどです。

このようなメッセージは人間以外の存在からのものだと考える方が自然で納得できます。

新しい世界については、これから人間が作る世界を新しい世界だと誤魔化すこともできますが、最後の審判はどうしても人間側の考えではないと思います。

最後の審判は人間選別のようなものではなく、人間の精神と肉体である魂ごと滅ぼされる人もいるというようなとても厳しいものだからです。

そして人間は創造された存在として書かれ、物語が神からの視点でも書かれていることを考えると、同じ存在が人間に書くように依頼したのでしょう。

ということは神話を人間に書かせた存在とは人間を創造した存在なのかと思えますが、そうでもあり違うともいえます。
意味が伝わりにくいと思いますが。

私の思っている人間に神話を書かせた存在とは宇宙文明の存在です。
宇宙文明という呼び方は私なりの呼び方であって、本来はっきりした名前のようなものはないと思います。

宇宙文明はこの宇宙の中での文明的な人々の集まりです。
それは特定の一つの惑星の人々ではなく、たくさんの文明的な惑星の人々の集まりで、その宇宙文明の人々の中にはこの地球の人間を創造した存在も含まれていると思っています。

しかし惑星ごとに人々の性格も違うし個性も違うため、それぞれの神話を伝えた存在は個人としては違う人でしょう。
そのために物語のスタイルが違うとも考えられます。

聖書の神もアミも「地球人は科学的に創造された」の創造主も宇宙文明の人々なのです。

それはつまり宇宙人ではないかといわれると、宇宙人の概念によってはそうかもしれません。

地球の人間以外の存在を全て宇宙人というなら宇宙人だし、人間ととても似ている心のある知的生命は宇宙人とは言わないと思うのなら宇宙人ではありません。

一つの惑星が宇宙文明に入るには一定の条件があり、この地球はもちろん現在は宇宙文明には入っていません。

そうして宇宙文明は、神話という形で地球の人間を創造した人々の歴史を人間に書き残すように依頼したのだと思います。

神話や伝説には私たちがどのように誕生してどう助けられたのかや、私たちがこれからどう生きるべきなのかという教えも含まれているのです。

それから死後の国については人間には発想できないような気がしますが、宇宙文明の人たちは死を乗り越えた存在ですからこの概念を人間に伝えたと考えられます。

なぜそのようなものを残したかというと、ある時から地球の人間もこれから進歩して宇宙文明の仲間になることを期待されているからです。

宇宙文明の仲間になる予定の人間が何も知らないままでは、いつまで経ってもこのままです。
まずは宇宙文明という存在を知ることがその第一歩になります。

そのために地球の本当の歴史を伝え、そしてこれから先に起こることを伝えているのが神話なのだと思います。

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