都市伝説などで未来に起こる可能性のあることが語られることがあります。
前回は未来予知の仕掛けについて書きましたが、今回は未来予知とは少し違い、事件や災害を予言していると思われるものについてです。
それまでその内容を知らなかった一般の視聴者が見たら予言のように聞こえるため、それを話す人のこともまるで未来の見える予言者に見えるでしょう。
さらにもしその予言が当たったとしたら次は崇拝されるかもしれません。
そしてその人が言うことは正しいからこれからもよく聞いて受け入れた方がいいと思い込んでしまいます。
ですが以前も書いたように、予言したことが本当に起こったと思えるものについては、偶然にそのことが起こって予言が当たったとは考えにくいため、始めから予定されていたのだと思います。
またはこじつけです。
また、そういった都市伝説で未来に起こるといわれることが、なぜか具体的な年で予言されているのが不思議でしたが、何となくその理由もわかった気がします。
このような仕組みを知らないと不思議で恐ろしい気がしますが、そのからくりがわかってしまえば怖がる必要はないとわかります。
マジックの種がわかると不思議ではなくなるのと同じようなことです。
ちなみにここで書くことはただの私の考えなので、事実であるという根拠はないです。
事件を予言している映画や画像の仕掛け
たとえば都市伝説では911などの過去に起きた事件を取り上げ、その事が事件のかなり前から様々な所で予言されていたというか、警告されていたという証拠を紹介しています。
これについては、その警告と思われる映像や画像の数字や絵柄がはっきりとその事件を表しているとはいえませんが、まるでそうであるかのように紹介しています。
これはマジックによくあるのですが、あらかじめ映画やカードに様々なシンボルや数字を仕込んでおきます。
そして実際の事件が起きた後に、その事件や災害の日付に当てはまる箇所を予言や予告の証拠として紹介すればいいのです。
ポイントは映画や画像に仕込んでおく絵柄や数字をはっきりしすぎないことです。
何通りかに見える可能性を作るのです。
すると後からいろいろなことを結びつけることができるからです。
いかにも怪しそうな画像があったら何かが起きたときに結びつけるための仕掛けかもしれませんが、何もなければただの不思議な絵で終わります。
実際に予言していたといわれる画像を見ると、ただの数字や文字だったりよくわからない絵なのです。
もしもそれが本当に予言だとしたら、何を伝えたいのかわかりません。
あいまいにすることで後からどうにでもこじつけられるようになっているのです。
その証拠に、全てが予告されているわけではないし、なぜこんな大きな事件がどこにも書かれていなかったのかということもあります。
しかし、この絵はあの時の事件を表しているから前もって知らされていた、と言われるとそんな気がしてしまうものです。
人間が日付をコントロールできる出来事ならば、その画像の通りの年や日付や時間に何かが起こるようにすればいいのです。
自然災害はほとんどコントロールできませんが、人が関わる政治的な事やオリンピックなどのイベントを決めるとき、いくつかの候補を挙げてそこから選ぶのです。
AIが何かを始める年もだいたい決めることができます。
その候補の日付が全て何かに仕込まれた日なら、いつになっても大丈夫です。
このように大きなイベントは前もって日付を決めることが可能です。
そして実際に何かが起こった後にその画像や数字をあてはめて、あれはすでに予告されていたものだったと言えばいいのです。
これが予言や予告されていたという陰謀論のマジックの種だと思います。
ですからその種を仕込んでいると思われる誰かは、直接何かを実行したりしているわけではなく、偶然起こったことを利用したり後から話すことができるようにどこかに何かをあらかじめ仕込んであるのです。
ですが、大きな事件はもしかしたら誰かに依頼して起こされている可能性もあります。
しかし依頼した本人たちは直接関わらない方法でです。
それを証明する方法はありませんが、やりすぎ都市伝説でも関氏が紹介していたこの言葉があります。
世界的な事件は偶然に起こることは決してない。そうなるように前もって仕組まれていたと、私はあなたに賭けてもいい。
(第32代アメリカ合衆国大統領 フランクリン・ルーズベルト)
ところでなぜ、そのようなものがこの世界のあちこちに仕掛けられているのでしょう。
その目的は、あらかじめ決められていたことが起こっていると人々に思わせることですが、それをする意味とは。
誰が何のために?
それをしているのは恐らく、この世界を裏で自分たちの思う通りに動かしたいと思っている人々です。
謎の組織のような大きな力のある存在のイメージを作り上げ、その組織が予告していたことを実行したと思わせて人々を恐怖で支配しようとしているのでしょう。
ただ、現在の世界が果たして思うとおりになっているかどうかはわかりませんが。
その人たちについては長くなりそうなのでまた次回に書いてみます。
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