ヨハネの黙示録は人類の滅亡の予言ではない Vol.118

キリスト

新約聖書の「ヨハネの黙示録」には恐ろしい描写もあるため、地球や人類の滅亡の預言だといわれたりしています。

「ヨハネの黙示録」とはどんなものかというと、その最初にこう書いてあります。

イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをその僕たちに示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝えられたものである。

(「ヨハネの黙示録」1章1節より)

「ヨハネの黙示録」は創造主が人間に伝えたいことをイエスに託し、さらにキリストがヨハネに直接伝えるのではなく、御使に伝えさせたのです。

イエスではなく「キリスト」と書いてあるのが気になります。
これは、イエス本人というより、創造主と人間の間に立つ救世主という役割を意味するのだと思います。

なぜ直接創造主からヨハネに伝えず、回りくどいことをするのかは、きっと宇宙文明の規則のようなものが関係するのでしょう。

「アミ 小さな宇宙人」の2巻の「もどってきたアミ」の中でキア星人のビンカが、自分たちに素晴らしいことを教えてくれる人がいて、これから会うことを聞かされたとき、きっとその人はかなり進歩した賢者ではないかと期待する場面がありました。

しかしアミは、その人はあることについてはとてもよく理解しているけど、ごく普通の人だと言ったので、ビンカはがっかりしました。
自分たちに何かを教えてくれるなら、自分たちよりもはるかに進歩しているはずだと。

このことに対してアミはこう言いました。

「ビンカもぺドゥリートもよく聞いて。いいかい、宇宙の教育システムっていうのは段階的につくられているんだよ。ある段階にいるひとがその上の段階にあがれるように手だすけできるのは、すぐ上の段階にいるひとたちだ。つまり、下の段階にいるひとは、すぐ上の段階にいるひとによってたすけられるんだよ。

(中略)

まだ足し算も引き算も知らない生徒にとって、たとえその先生が高度な数学をよく知らなかったとしても、そんなことまったく問題にならないだろう

(「もどってきたアミ」文庫版p155、156より)

宇宙に教育システムがあったり、しかも段階があるなんて、まだ宇宙文明にすら入っていない地球の人間にとっては想像もつかないことですよね。

「アミ」はただの物語ですが、きっとこれは本当のことだと私は思います。

これと同じように、ヨハネにイエスの黙示を伝えた御使とは、私たち地球の人間のすぐ上の段階にいる存在だったのかもしれません。

ですから、宇宙のシステムでは、進歩の段階がとても進んでいる存在が直接人間に何かを指導したり教えることはないのでしょう。
何かを伝えてきた存在がいるとすれば、おそらくすぐ上の段階の存在なのです。

ただし、これは教育システムについての話で、もしかすると「ヨハネの黙示録」は教育システムには当てはまらないのかもしれませんが。

それでも、人間に直接何かを伝えるときは、やっぱり宇宙文明でのすぐ上の段階の存在の可能性が高いです。

ですのでヨハネにキリストの黙示を伝えにきた御使は、ぺドゥリートにとってのアミのような存在だったのかもしれません。

つまり、人間を創造した創造主の惑星の住人かどうかは関係なく、宇宙文明にいる全ての存在が協力し合って、担当を決めているのです。

地球でいえば、子供に何かを教えるのは親だけではなく、幼稚園や学校の先生にもその役割があるのと似ているでしょう。

聖書での預言者とは、創造主から人類に伝えられる内容を、人間を代表して御使から伝えられていた人のことなのです。

そしてその内容を聖書に記し、地球の人々に伝わるようにする役割を与えられたのです。
きっとその預言者には、きちんとメッセージを伝えられる人間が選ばれていたのでしょう。

これも宇宙の教育システムのしくみなのだと思います。

未来は誰にもわからない

ところでなぜ、ヨハネに黙示が伝えられたかというと、もうすぐこの地球で起こることを人間たちに伝えるためだと「ヨハネの黙示録」のはじめに書いてあります。

もうすぐ起こるかもしれないことだと思ってその内容を読むと、やっぱり怖いと思います。

ただその怖い部分というのは、必ず起こることとは限りません。
その当時のままの地球の状態なら、とても高い確率で起こる恐れのあるものです。

決して決まった未来などではありません。

そのことを、創造主たちは人類への忠告としてヨハネに伝えただけです。

アミも、恐ろしいことが起こってしまったある惑星の運命をペドゥリートに映像で見せたときがあるので、同じように忠告として見せられた人が何人もいるのかも知れません。

これは今も進行中のことなので、この先どうなるのかは誰にもわかりません。
それは全て、現在の地球に生きている私たちの行動次第だからです。

今生きている私たちはたった今からでも、恐ろしい未来から明るい未来に変えることができるのです。

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