知恵を授けられた人間 Vol.150

真実を告げる書

聖書で禁断の果実知恵の木の実などと書かれているものが知恵です。

人間はこれまでに少なくとも2度、人間以外の存在から知恵を与えられています。
もしかするともっと与えられているかもしれません。
その与えられた知恵は今でも使われていると思います。

今回の内容は聖書と「地球人は科学的に創造された」に書かれていることをもとに私なりに考えたことですので、信じるか信じないかは皆さんの自由です。

禁断の果実とされた知恵の木の実

知恵は「禁断の果実」ですから、はじめは人間に与えてはいけないものだったのです。
それを与えたのはサタンや悪魔だといわれたりしますが、聖書で人間に禁断の果実を与えられる場面を読むと、知恵を人間に与えたのはヘビだとわかります。

3:2女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、 3:3ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。 3:4へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 3:5それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。

(「創世記」3章2節~5節より)

このヘビは「地球人は科学的に創造された」によればサタンではなく、創造主の惑星の科学者であるルシファーです。

ルシファーは、最初の人造人間の行動を研究する、ある1 つの遺伝子工学実験場において、一つの科学者グループの長でした。

(「地球人は科学的に創造された」p264より)

ここにはルシファーは人間の創造に直接関わったとは書いてありませんが、創造した人間の行動を研究する科学者のグループの一人だったということがわかります。

なぜ創造された人間には知恵を与えるのを禁じていたのかというと、以前も書きましたが人間が創造主たちの脅威にならないようにするためです。

そこで、創造者たちは、自分たちの創造物が、その創造者たちを凌がないように措置を講じなければなりませんでした。その知性を計るために教育を施しながら、同時に偉大な科学の秘密には、創造物を無知のままにしておく必要があったのです。

(「地球人は科学的に創造された」p23より)

指導者たちは、最初に地球上に創造された人間たちに対し、彼らがどのようにして創られたか、またエロヒムとは何者であるかなどを、科学者たちが明かすことを厳禁しました。地球人たちは、自分たちが創造者たちに対して畏敬の念を持ち、創造者たちを超自然的で神的な存在だと思うように仕向けられたのでした。

(「地球人は科学的に創造された」p264より)

人間を創造しておいて身勝手だと思う人もいるかもしれませんが、創造した側としては当然のことだと思います。

その理由は、人間の創造には最初から創造主の惑星のたくさんの住人が全員関わったわけでも賛成したわけでもなく、ほんの一部の科学者が始めたことだったからです。
むしろほとんどの人々は人間の創造に反対だったのです。

創造した人間に知恵を教えないのはそれらの住人を守るためでもありました。

もしも地球の科学者が人間に似た知的な生命を研究し科学的に創造したとしたら、地球の人々も科学者に同じような措置をすることを要求すると思います。

それに人間が創造された当初は、人間は進歩して宇宙文明の仲間に入るという予定ではなかったのです。

ではなぜ人間が創造されたのかというと、生命の創造の研究のためだったのかもしれません。
これについてはあまり詳しく私たち人間に伝えられている文書はありませんが、もしそうなら恐らく人間は進歩させずにずっと原始的なままでいさせる予定だったのです。

そしてここに書かれている「偉大な科学の秘密」が「知恵」なのでしょう。
知恵とは文字通り物事をうまく進ませるためのこの世の自然の道理に対する知識やアイデアや技術というようなことだと思います。

ただし私たちが一般的に考えている知恵とは少し違い、この宇宙の真理を正しく理解した宇宙文明の人々が得た叡智です。

その知恵にはこの地球では今もまだ存在が知られていないようなたくさんの技術もあると思います。
正しい使い方をすればとても便利で効率的な素晴らしいものです。
しかし使い方を間違えると宇宙が消滅するくらいの危険なものでもあると思います。

それが人間には与えてはいけないとされていた知恵なのです。

しかしあるとき、創造した人間の行動を研究観察していた創造主の惑星の科学者たちの人間への愛から、人間に知恵が与えられてしまったのです。

おそらく当時与えられた知恵はほんの一部ですが、それでも今の私たちが知ってもびっくりするような、人間が造られた秘密や創造主たちの真実を明かすものでした。

彼は、新しく創られた創造物の素晴らしい能力を見て、惑星政府の指令から逸脱することを決心しました。
そして、その創造物に対し、自分たちは「神」ではなく、血と肉を持った人間であり、触れることのできる物質でできた円盤に乗って、天空より飛来したのだということを、明かす決心をしたのでした。

(「地球人は科学的に創造された」p264より)

今もしこれらのことが地球の人々に正式に伝えらえたとしたら大変なことになると思います。

この知恵が与えられてしまった後、罰としてルシファーたち科学者は地球に追放されてしまいます。
そして人間たちは科学者たちの助けもあって創造主の科学に近づいてしまったようです。

それだけでなく、科学者たちに与えられた武器などで殺し合いをし始め、ひどい世界になってしまいました。

この様子は、人間の創造に反対し地球を監視していたサタンによって創造主に訴えられ、人類のほとんどがノアの大洪水によって一度滅ぼされたのです。

ヤーウェは、人の悪が地上にはびこり、すべてその心に思い図ることが、いつも悪いことばかりであるのを見られた。『創世記』6章5節

ここでいう悪とは、人間たちが科学的に自立し、創造者たちと同等になろうとする欲望のことであり、エロヒムの惑星の人たちにとっての善とは、人間が原始的な存在のままで細々と生きることでした。悪とは、人間が進歩を望み、それによっていつの日か、人間が創造者たちに追いつく危険が生じることでした。
(「地球人は科学的に創造された」p26より)

ところが、ルシファーたちから人類が滅ぼされることを知らされたノアたちは助けられ、人類は滅亡から逃れ再び発展しました。
その後滅亡していないことを知られた人類は、宇宙文明から進歩することが許されました。

なぜなら、ノアたちが滅亡から保護した全ての生き物を地球に再生するのを手伝った創造主たちが、そのとき自分たちも人間と同じように科学的に創造されたと知ったからです。

つまり人間が進歩したいと望むことは自然なことだと理解したのです。
その代わりに地球の人類は、最後のときまで宇宙文明から見守られることになりました。

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その時から人類は自然な進歩に委ねられたのだと思います。

しかし人間に全く何も教えないのではあまりにも進歩が遅くなるため、宇宙文明の人たちが手助けしたり預言者という人を選んで生き方を指導したのです。

ソロモン王が手に入れた知恵

宇宙文明の人々は、たぶん人類に宇宙の知恵を与えるのはまだ早いと考えています。

ところが、その知恵をソロモン王が「神」に願って手に入れたのです。
そのときのソロモン王の心が清く、自分のことではなく民のことを思って願ったからです。

この知恵を伝授した存在は宇宙文明の存在だと思いますが、それが誰なのかはわかりません。

聖書では宇宙文明の存在は全て「神」と書かれていますが、もしかするとルシファーの仲間や後継者である可能性もあると思います。

ルシファーは宇宙文明の中でも人間に甘い所があると私は思います。
それに他の宇宙文明の存在よりも人間を信じているとも思います。
ですから人間にはまだ早すぎると思われる宇宙文明の知恵の一部を与えてしまったのかもしれません。

まだ小さな子供にねだられてスマホやゲームを与えてしまう親という感じでしょうか。

だとしたら、人間が創造されてから知恵を与えた存在とソロモン王に知恵を与えた存在は同じなのかもしれません。

ソロモン王については「列王記」「箴言」などに書かれていますが、その知恵については「知恵の書」に書いてあります。

「知恵の書」は「ソロモンの知恵」ともいわれているもので、カトリックでは旧約聖書に含んでいますが、プロテスタントでは含まず、ユダヤ教では外典として扱われています。
参考リンク:知恵の書

「知恵の書」によれば、知恵とはただの科学だけではなく、この世界の仕組みを正しく理解してあらゆることに利用できる知恵だとわかります。
それは宇宙の法則に則った宇宙文明の知恵で、どんなこともほとんど可能に思えるくらいのすごいものです。

この知恵には、目に見えない空間や細胞や粒子に働きかけるような、まるで魔法のような技術もあると思います。

しかしそのような技術は宇宙文明のもので、本来なら地球の人間は知り得ないので、今でもほんの一部の人間以外はその本当の「知恵」は知らないのです。

たとえ知っている人がいても、今の地球の人間には正しく本質を理解して使える人はいないでしょう。
その知恵の表面だけを知っている人々は実際にその技を見たり使ったりして恩恵を受けていて、それを奥義など呼んでいるのかもしれません。

しかし人間の中の支配者たちは、今の地球の科学技術でさえ人間を支配することや軍事に生かすことに夢中です。
(現在の地球の科学も元は人間の知恵から作られたものではないと思います。)

ですからもしも「知恵」である宇宙の叡智を今の人間が手に入れてしまったら、かなりの確率で悪用すると思います。

ソロモン王が「神」から伝授された知恵は、恐らく後継者に受け継がれているでしょう。
それが誰なのかはわかりませんが、その知恵を手に入れた人はこの世界を支配できるくらいのことができると思います。

もしかすると現在でも使われているものもあるかもしれません。

以前「やりすぎ都市伝説」では、イスラエルフリーメイソンの元会長が
「フリーメイソン初代会長は、イスラエル王国を築いたダビデ王の息子のソロモン王である」ことを関氏に話しました。

ソロモン王が伝授された知恵は創造主や宇宙文明の知恵です。

実際にソロモン王は最初は知恵を使ってとても優れた政治を行いました。
ところが、しだいに政略結婚をして国を大きくしたり、重税で民衆を苦しめたりしました。
また、晩年は外国の妻たちの影響で異教の神を信仰してしまい、「神」の怒りを買います。

11:4ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を転じて他の神々に従わせたので、彼の心は父ダビデの心のようには、その神、主に真実でなかった。
(「列王記上」11章4節より)

11:9このようにソロモンの心が転じて、イスラエルの神、主を離れたため、主は彼を怒られた。すなわち主がかつて二度彼に現れ、 11:10この事について彼に、他の神々に従ってはならないと命じられたのに、彼は主の命じられたことを守らなかったからである。
(「列王記上11章9・10節より)

ここからわかるのは、宇宙文明の技術といえる知恵や他のテクノロジーは今の地球の人間が正しく扱えるものではないということです。

なぜなら宇宙文明の技術は素晴らしくて便利なのですが、人間の欲を満たすためや快楽のためにも使えるからです。
ですから欲が大きいとどうしてもエゴのために使ってしまうのです。
するとさらにエゴは大きくなり、その人間はエゴに支配されてしまう恐れがあります。

精神的な進歩なしで「知恵」を手に入れても人間は結局何も変わらないし、むしろ自滅へ向かってしまうでしょう。

宇宙文明の知恵は、精神の中心にある宇宙の法にぴったりとはまったときに正しく使うことができる高度なものです。
本当に知恵を手に入れたいならまずは宇宙の真理を理解し、精神的な進歩をすることが大事なことなのです。

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