旧約聖書でイスラエルの民がひいきされている本当の理由 Vol.98

キリスト

今回は前回の記事の続きになります。
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旧約聖書の時代のイスラエルの民には、人間を代表して創造主の教えを聞き、その内容を他の全ての人間に伝える役割がありました。

当時の世界の人間は、現代と比べて衛生面でも精神的な面でもとても遅れていました。
そのため創造主は、このままでは地球の人間はなかなか文明的な進歩ができないと考えたのかもしれません。

もし人間が、旧約聖書にあるような創造主の教えがないまま好き放題に暮らしていたら、今でも現代のような精神の進歩はまだまだできていなかった恐れがあります。

だから創造主はまず始めに、イスラエルの民を指導したのです。
その理由は、イスラエルの人々の理解力が優れていたためです。

イスラエルの民なら他の人々にも創造主の教えをうまく伝えられると思ったのです。
つまり、全ての人間のためです。

ところが、イスラエルの民は間違いを犯してしまいました。
その間違いのせいで、一部で現代まで間違った思想が広まっているのです。

イスラエルの民が犯した間違い

イスラエルの民が犯した間違いとは?
それは自分たちだけが神から選ばれた特別な人間だと考えて、選民思想をもってしまったことです。

創造主はそんなことは望んでいなかったのに。
創造主たちはイスラエルの民に、創造主から人間に伝えたいことをきちんと理解し、その内容を世界中の人々に広めることを望んでいたのです。

そもそも創造主がはじめにイスラエルの民をひいきしているように見えるのは、ひいきというより守っていたという方が近いと思います。

なぜ守っていたのかというと、イスラエルの民は創造主を知っていて、この世界をどんな風に導いていけばいいのかを理解していた人々だからです。

そんなイスラエルの民がもし1人もいなくなってしまったら、地球の人間の進歩がかなり遅れてしまう恐れがありました。

ですので、創造主がイスラエルの民だけを助けたり戦いの手助けをしたのは、イスラエルの民を絶滅させないためだったのです。

しかしそこまでして創造主が守った当時のイスラエルの民は選民思想を持ったために、創造主から教えられたことや創造主の真実を広めるために書かれた旧約聖書の内容を世界に広めることはしませんでした。

そうしてその後の世界には創造主の真実も創造主からの教えも広まることはなかったのです。

そこで、このままでは人類が進歩することはとても難しいと考えた創造主たちは、イエスを人間としてこの世界に生まれさせたのです。
そして本来イスラエルの民に与えた役割をイエスに与えました。

しかし、当時のイスラエルの民であるユダヤ人たちは、そのイエスを認めることはしませんでした。
そしてそれは現代まで続いています。

現代のイスラエルの民

当時のイスラエルの民は、ユダヤ民族の人種だと捉えられていたと思います。
おそらく現在でもその意味は曖昧だと思います。

ですが、創造主の言う「イスラエルの民」という言葉には、他に別の意味が込められているのです。

イスラエルという名前には、「神に勝つ者」や「神に選ばれた者」というような意味があります。

「神に勝つ」というのは、旧約聖書でヤコブが創造主の1人と相撲のように組み合って勝ったことから来ています。

その時からヤコブはイスラエルと名乗るように創造主に言われました。
そしてヤコブの一族はみんなイスラエルの民と言われたのです。

ですのでその頃のイスラエルの民とは、初めはヤコブがいるユダヤの民族を指していたのです。

ですが、そのユダヤの民族とはまた、創造主のことを知っていて理解している人間という意味もあるのだと思います。

ですので現代でのイスラエルの民というのは、イスラエル国の人々ということではなく、創造主の真実を知っていてその思いを実行する人々のことを指します。

中には自分では知らずに自然に実行している人もいます。
もちろんイスラエル国にもそんなイスラエルの民はいるでしょう。

しかし現代のイスラエルの民には人種などは関係ありません。
世界中どこにいても、どんな人種でもイスラエルの民になることはできます。

ただし、創造主の真実や創造主の思いを勘違いしている人々は、イスラエルの民とは言えません。

創造主の思いとは、選民思想などではなく、創造主を神として崇めることでもありません。
宇宙の法則に則って生きることです。
宇宙の法則とは愛です。

この地球の世界が新しい世界になるのはそれほど遠くないはずです。
おそらく現在生きている人でも、生きたままその世界に移行できる人はたくさんいるでしょう。

しかし生きたまま新しい世界に移行するには、まずは人類が滅亡しないようにしないと実現できません。
そのためには創造主の思いを実行することが大切になるのです。

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